子どもにやる気を出させるためによく口にしていた言葉があります。
「宿題が終わったらお菓子食べていいよ。」
とやんわり口調の時もあれば
「お菓子食べたいなら宿題が終わってからね。」
という条件付きのちょっと高飛車な口調の時もありました。
子どもが小さいうちは上手くいっていました。
ですが、小学校に入ってしばらくすると、効き目がなくなってきました。
大好きなお菓子をもらっても、大好きなおもちゃを提示しても、
「やりたくないものはやりたくない!!」
大好きな飴をもらっても、やりたくないものはやりたくないんです。
そうです。子どもたちは、何が重要かわかっているんです。
飴なんかもらっても、やりたくない宿題に取り組むのは苦痛でしかありません。
飴玉ではその苦痛は緩和されないんです。
私たち親はそれにちゃんと気づかないといけません。
親の目的は「宿題」をやってもらうことです。
苦痛な宿題をさせるために必要なことは何だと思いますか?
宿題をやらなかった場合の状況をいろいろ想像させて怖がらせてみますか?
学校で怒られる姿。
宿題をやっていないのは友だちの中でもただ一人。
成績が落ちていく姿。
いい学校に行けない姿。
それとも、お小遣いを減らすと脅してみますか?
言うことを聞かないなんて、そんな悪い子なの?と責めてみますか?
これらは自分の口から出してみるとわかりますが、余り気持ちのいいものではありません。(^_^;) できれば言いたくないですよね。
しかも効果はほとんどありません。
下手したらプチトラウマになり兼ねません。(^_^;)
ではどうすれば子どものモチベーションが上がるのでしょうか?
しばらく考えてみてください。
ご自分のモチベーションが上がるのはどんな時でしょうか?
・・・
・・・
それはズバリ!
宿題が終わった時に親のあなたがやることを事前にやることです。
宿題が終わったら言うであろう事:
「もう終わったの?」
「すごいね〜!」
「さすがだね〜!」
「これで心おきなく楽しく遊べるね〜!」
「やらないといけないことが終わったら気持ちいいね〜!」
これに似たようなことを事前に言うには、、、
「今やり始めたらあとで遊ぶ時間がたっぷりあるね!」
「気になる宿題が終わったらすっきりするよね!」
「気持よく遊びに集中できるね!」
「先生に怒られる心配も減るよね!」
「先生に言い訳も考えなくていいから学校に行くのも楽しいよね!」
「宿題ちゃんとやったら友達にも自慢できるね!」
「宿題が全部終わった時、どんな気持ちになるかな?それを味わいたくない?」
「宿題やってきた人?と学校で聞かれて自信たっぷりに手を挙げるのって嬉しくない? それを味わいたくない?」
「むずかしい問題があっても、がんばってそれがわかった時ってどんな気持ち?バンザーイって叫びたくなるよね!それを味わいたくない?」
いかがでしょう?
親として言っている姿を想像するだけでも楽しいですよね! 気持ちいいですよね!
私も書きながらワクワクしてきました。(^_^)
嫌だと思っている宿題に
嫌々取り組ませるのではなく、
嫌だと思っている宿題に
楽しく取り組んでいる姿を想像させることで、
モチベーションは格段に上がります。
ぜひお試しください。
参考動画:ダニエル・ピンク「やる気に関する驚きの科学」
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などが数値を含めて紹介されています。(^_^)