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2016年11月23日水曜日

子どもと日本語環境。


【子どもには日本語を話すようになってもらいたい。】



国際結婚のご家庭では一番に考えることだと思います。



そのためには何ができるのか?


とりあえず思いつくことは、

常に日本語で話す。
日本に頻繁に帰省する。
日本語でたくさん遊ぶ。(本、DVD,Youtube etc)
日本人のお友達を作る。
日本語の家庭教師をつける。
ベネッセの教材で楽しく学んでもらう。

などでしょうか。



子どもたちが成人し、日本語能力試験の1級にも合格した今、


一番大切だったことは別のことじゃないかと感じています。



それは、、、


【周りにいるフランス人を
日本ファンにする!】




パートナーはお子様が日本語を学ぶことに異論はないとは思います。

でもそのご両親は?

ご親戚はいかがでしょうか?

学校のお友達は?

学校の先生は?



もしご近所や学校で「アジア人だ~」と指をさされるような経験をしてしまった場合、お子様はアジア人であることを隠そうとするかもしれません。



フランスでお弁当を持っていく場合、

お子様はおむすびを持っていきたいでしょうか?

お箸は?


「日本のお弁当は見られるし、いちいち説明するのが面倒だから嫌だ。」

「みんなと同じサンドイッチにして。」

「おむすびは恥ずかしいからやめて欲しい。」

ということはないでしょうか。



それらはもしかしたら


日本人であることを隠したがっているサイン


かもしれません。




「日本人であることが恥ずかしい」




たとえ無意識でもお子様がそう思っているのなら、

家庭での日本語にも消極的になってしまいます。


・・・・・・・・・・・・・・

うちの子どもたちはは現地校の校長先生のおかげで、アジア人だと指を刺される前に先手を打つことができました。


何をしたかというと、、、


小学校全クラスに
日本文化を発信

しました。

























折り紙
お習字
日本語での挨拶
日本の歌を合唱
日本の小学校の様子を紹介
地震についてのお話(高学年)
弓道デモンストレーション
日本昔話



日本人留学生、日本好きのフランス人、合わせて7-8人が、

5日間毎日小学校に行き、

各クラスを訪問して日本を体験してもらいました。




質問タイムを設けると、みんな一斉に手を挙げます。

休み時間になってからも質問攻めでした。





最終日に全生徒からお礼をいただきました。その一つ。お習字体験で書いた字がここに!(¯―¯٥)











毎日日本を紹介しましたので、

フランス人の子どもたちも

毎晩両親に日本のことを話していたはずです。




身体も声もくたくたになった5日間でしたが、

終わった後の反応がものすごかったです。



子どもたちは、私を遠くからでも見つけて挨拶をしてくれるようになりました。


ご両親からも、

「子どもが生き生きして日本のことを話してくれた。私もとても嬉しい。本当にありがとう」

と何度言われたことでしょう。



うちの2人も学校でしばらくは質問攻めだったようです。

「折り紙やって~!」

「教えて~!」

「私の名前を日本語で書いて~!」

「日本の小学校ってどんな感じ~?」


そして、

わが家に遊びに来たいフランスのお友達が

ドーーーーンと増えました。

お誕生日会にも毎回20人。

(^_^;)



・・・・・・・・・・・・・・

まとめ。

この経験なくして我が家の子どもたちの日本語教育は成り立たなかったと思っています。


この経験があったからこそ、子どもたちは

安心して

日本語や日本文化に取り組むことができた


と確信しています。



日本語を学ぶには本や教材などの【道具】も大切だとは思いますが、


その前に、


時々は



お子様が心から安心して取り組める環境ができているかどうかに目を向けてみるのもいいかと思います。



お読みいただきありがとうございます。

私の経験がどなたかのお役に立てば幸いです。
m(_ _)m

2016年11月22日火曜日

予習禁止( ゚д゚)??

フランスの小学校で驚いたこと。

1,宿題が規則で禁止されていると言われたこと。

2,予習をさせないでくださいと言われたこと。




宿題がないことのメリットについて、私が思うことはこちらに書いています。

【子どもの余白時間】

(↑別ウィンドウで開きます。)



・・・・・・・・・・・・・・・・



予習をさせないことについて。


フランスでは小学校から高校まで、教科書は一年間【貸与】されます。

つまり学校の持ち物。

透明のブックカバーをつけて大切に扱います。

私立の学校では保証金を前払いしておきます。
100ユーロぐらいだったかな?
学年末にきちんと返却したら、そのお金は戻ってきます。

学校のものなので、書き込み禁止です。




小学校のうちは、教科書は自宅には持って帰れませんでした。


つまり、


予習をしたくてもできない。


わが家の子どもたちは家では日本語中心の生活なので、他の子供に比べて

フランス語レベルが低かった。(^_^;)


絵本も日本語オンリーだったので、

フランス語の本なんて、

殆ど持っていなかった。(^_^;)



なので、小学校の授業に遅れないように、

予習はちゃんとやらせよう!

とずっと思っておりました。




なのに、




学校の先生は学校初日に、


予習禁止令

を出しました。




( ̄▽ ̄;) ナ、ナゼ?



フランスに住んで5年は過ぎていて、いろんなカルチャーショックを体験してはいましたが、

勉強したくてもさせないような発言には納得がいかず、先生に質問しました。


「ナゼ ヨシュウ シタラ ダメナンデスカ?」




先生の回答はこうでした。


授業は新しい発見の場であって欲しい。

もし「あ、それ知ってる。」と思ってしまったら、それ以上知ろうと思わなくなる。

そっぽを向いてしまう。

授業を聞かなくなるから、退屈になる。



子どもは新しい発見が大好き。

だから、授業は

「へぇー!そうなんだ!」

と思える場にしたい。


そのほうが子どもたちの目も輝いているし、

教室内が明るく、楽しくなる。

次の日もまた来たくなる!


だから、


家での予習はさせないでほしいんです。


お兄ちゃんお姉ちゃんがいる場合、

「あー、それやったよー。こうなるんだよねー。」

などと解説させないでください。


ということでした。




初日に教科書が渡され、各自でブックカバーをつけるために自宅に持って変えるのですが、

「子どもには中身は見せず、ご父兄がカバーを付けてください。」

という徹底ぶりでした。



・・・・・・・・・・・・・・・・

フランスの小学校でも全員が同じ考えではないと思います。

うちの子どもたちはいい先生にあたったと思っています。




小1でも留年があるフランスですが、二人とも毎年次の学年に進級しておりました。



家では相変わらず日本語の本ばかりでしたが、それでも5年間の小学校生活は無事に終了できました。


フランスはバカンスが多いので、学校に行く日数は日本の子どもたちと比べると30日ほど少ないです。音楽、芸術の時間も少ないです。
そのへんは各家庭が担うことになります。


学校には音楽室も理科室も家庭科室もありません。放課後の部活もありません。図書室も信じられないくらい小さいです。


授業参観もありません。

運動会も文化祭もありません。

(PTA役員も希望者のみ。日本のように親が担う仕事は殆どありません。✨)



日本の学校に比べると味気ないな〜と思ったことも多々ありますが、


うちのこどもたちが成人になった今、


勉強勉強とガツガツしないでいい環境で子育てができたこと、

留年しても全然恥ずかしいことではなく、

飛び級しても別にフツーの出来事で、

フランス語がちょっと下手でも

「日本語があるじゃない!」

と褒めてくれる先生に見守られながらのフランスの小学校生活は、



本当に宝物だったと

私は思っています。



お読みいただきありがとうございました。
(^_^)



★ 因みに中学校は予習禁止ではありませんでしたが、復習だけで時間に追われるほどでした。(^_^;)



【一週間の家族旅行】のすすめ。

私は

年に1回の家族旅行

をおすすめしています。



一つ屋根に暮らしている

ご家族全員で。




1泊2日ではなく、

一週間。



ホテルや旅館に滞在するのではなく、

キャンプ

もしくは

自炊できるアパートタイプ。




























家族旅行をオススメする理由;

1,いつもと違う場所に行くのでリフレッシュできる!

2,勝手が違う場所なので、一緒に【不便さ】が味わえる。

3,【不便さ】を介して、家族それぞれの性格がモロに出る。

4,【不便さ】を感じるから、自宅のありがたみを再確認できる。

5,家族の繋がりが一層強くなる。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


自炊のできるアパートに滞在する場合を想定して、少々解説いたしますね。


1,いつもと違う場所に行くのでリフレッシュできる!

旅行に行く一番の理由はこれでしょうから説明は省きますが、

普段お仕事をされている方は、一週間まるまる休むとリフレッシュ度が全然違います。数日休むのとは格段に違います!

海外旅行でしたら、文化・習慣の違いに驚くばかり。会話をする時も毎回ドキドキだとしたら、仕事のことなんか一瞬も思い出さないかもしれません。



2,勝手が違う場所なので、一緒に【不便さ】が味わえる。

自宅と違って部屋数が少なく、キッチンも小さめ。キッチン道具も限られますし、お買い物もいつも通りにはいきません。

親が普段隠している性格がオモテに出てきます。(^_^;)

さらに、普段は時間帯もバラバラに生活している家族がずーーっと一緒にいるので、トイレやお風呂、着替えに気を使うことになります。


上に掲載したアパートは、食堂、リビング、寝室が兼用です。
昼間はソファー、夜はベッド。
ここでいろいろドラマが生まれます。(^_^;)



3,【不便さ】を介して、家族それぞれの性格がモロに出る。

初日〜3日目ぐらいまでは、この【不便さ】が【新鮮だ】と感じますので、大いに楽しめます。譲り合い精神もあるので、問題なく過ごせます。(^_^)

子どもが意外としっかり対処できると気づくこともあります。(^_^)


ですが、4−5日目になると、様子が変わってきます。

せっかく旅行中なんだから早起きしてあちこち行きたい、とか
せっかく旅行中なんだから朝はのんびりしたい、とか
旅行中なんだから夜更かししたい、とか

ここに物を置きっぱなしにするな、とか
ちょっとはこっちも手伝ってよ、とか
今邪魔しないで、とか
今それしたくない、とか
早く寝たいから電気消して、とか
ベッドのままだと狭いし、
ベッドは昼間はきちんとしないと見苦しいし、
ソファーにするのも面倒だし、、、。


それぞれの【エゴ】が表に出てきてしまうんですね〜。(^_^;)




この時点で、

こんな思いするなら
旅行なんて来なきゃよかった。

ヽ(`Д´#)ノ

となることも。





4,【不便さ】を感じるから、自宅のありがたみを再確認できる。

あー、やっぱり狭いアパートはやだな〜。

勝手が違うから居づらいな〜。

みんなのエゴが出てきてやだな~。

早く家に帰りたいな〜。


というの実感すると、普段の生活がいかに素晴らしいかを再確認することができます。



小さい子供でも、

「家にあるあのおもちゃで遊びたい!」

と思うこともよくあるようです。




5,家族の繋がりが一層強くなる。

自宅を恋しく思っても、帰宅まで残り1〜2日となると、心持ちが変わってきます。

せっかく来たんだから残りを楽しもう!という気持ちになるんです。

口に出して確認しなくても、私たちはワンネス。家族なので以心伝心。💖


いつもと勝手が違うところで親がどう対処するのか、子どもはしっかり見ています。

いつもと違う場所で24時間一緒に過ごすので、親も子どもも、お互いを再発見。


================

フランスに来て20年。

一週間の家族旅行は
年に一回以上経験しています。


家族4人だけだったり、
義理の家族と合流したり、
日本の家族と一緒だったり、
友達家族と合流したり。


結婚式が絡むと
アパート数も7つだったり8つだったり。(^_^;)

期間も10日だったり2週間だったり。(^_^;)


これは食べれる、これは食べれないとか、
お肉のお鍋はこっちとか、
乳製品のお皿はこっちとか、

流しも「肉用」と「それ以外」と分けて使うとか、


料理の火をつけるのはお祈りの前だったり後だったり、
火を通すなら私が点火しないほうがいいとか、
生で食べるなら私もお手伝いできるとか、


人数やメンバーや宗教にかかわらず、


毎回いろいろ経験しております。




そして、終わってから毎回実感するのが、

家族のつながりが
とっても強くなる

ということです。



これが家族旅行の

最大のメリット

だと思っております。(^_^)



フランスのバカンス施設は一週間単位で借りることがほとんどです。
土曜日にチェックイン、次の土曜日にチェックアウト。


最近は民泊もしやすくなってきておりますので、airbnbなどを利用されるのもいいかと思います。



旅行に行こうかどうしようかと迷っていらっしゃる方の参考になればと思って書きました。

共感してくださる方がいらっしゃれば嬉しいです。

ありがとうございます。
m(_ _)m







余談ですが、、、

私はフランスで思春期に荒れる少年少女にほとんど出会ったことがありません。タバコもお酒も年齢制限がない(*)というのもあると思いますが、私はそれ以外にも【家族のつながりが強い】ことも理由の一つだと思っています。


毎年バカンスを取り、山や海で一週間、家族や親戚、友人家族と一緒に過ごすことによって、人間関係の様々な面に触れられる。これは生きていく上で大きな財産になると思います。


*タバコ、アルコールの購入は18歳以上でないといけません。








【子どもの余白時間】

私は

子供たちには
ヨハクジカンが
とっても大事

だと思っています。


ハタから見ると、
何もしないでボーッとしている時間
です。


子供たちの頭の中では、
口には出さなくても、
本人は全く意識していなくても、
いろいろな思いが
浮かんだり消えたりしています。
(ま、それは大人も一緒ですね。)


私はその時間はとても大切なものだと思っているのです。


だから、
その大切な時間に、
大人がちょっかい出すことは


邪魔することと同じ!
とてももったいない!


・・・・・・・・・・

そう思うようになったのは、もう15年以上も前のことです。


私は日本では受験勉強を最高に楽しく乗り切った経験があるので、

知識が増えるのは楽しい!
無駄な知識はなくていつかきっと役に立つ!
だから子供が五教科を勉強することはいいこと!

とずーーーーっと思っていました。




ですがフランスでいろんな大小の子供会、子供夏合宿などを10年近く行い、2人の子供たちも無事に成人を迎えた今は

そうでない面もある!
むしろ、そうじゃない面のほうが大事!

と思っています。



今、何をしたいのか。
遊ぶにしても何で遊ぶのか。
いつ勉強をするのか。


子ども自身が、
自分のやりたいことを、
自分ひとりで見つけだす。
自分でやってみる。

うまくできたり、、、
失敗したり、、、
結局何もしないことを選んだり、、、



この小さな経験を積み重ねることによって

自分らしさができていく。
自分自身がわかるようになる。

と思っています。


子どもでいられる時間は短い。

だから、

その子らしい選択は、
その子自身に生み出してもらいたい。



親しいママ友(フランス人。職業は小学校の先生)にこう言われたことがあります。


「子供には自由時間をたくさん与えなきゃ。
大人があれこれアドバイスをしたらだめ。

子供の自由時間を奪う宿題なんて必要なし!」


はじめて聞いたときは彼女に反論してました。(^_^;)


でも、今は彼女と同じことを伝えていければと思っています。



最後までお読みいただきありがとうございます。
(^_^)


2015年2月6日金曜日

【やる気】子どもを物で釣ったり脅したりするのを止めてみる。


子どもにやる気を出させるためによく口にしていた言葉があります。


「宿題が終わったらお菓子食べていいよ。」

とやんわり口調の時もあれば


「お菓子食べたいなら宿題が終わってからね。」

という条件付きのちょっと高飛車な口調の時もありました。


子どもが小さいうちは上手くいっていました。


ですが、小学校に入ってしばらくすると、効き目がなくなってきました。


大好きなお菓子をもらっても、大好きなおもちゃを提示しても、


「やりたくないものはやりたくない!!」




大好きな飴をもらっても、やりたくないものはやりたくないんです。


そうです。子どもたちは、何が重要かわかっているんです。


飴なんかもらっても、やりたくない宿題に取り組むのは苦痛でしかありません。

飴玉ではその苦痛は緩和されないんです。


私たち親はそれにちゃんと気づかないといけません。


親の目的は「宿題」をやってもらうことです。


苦痛な宿題をさせるために必要なことは何だと思いますか?


宿題をやらなかった場合の状況をいろいろ想像させて怖がらせてみますか?
  学校で怒られる姿。
  宿題をやっていないのは友だちの中でもただ一人。
  成績が落ちていく姿。
  いい学校に行けない姿。

それとも、お小遣いを減らすと脅してみますか?

言うことを聞かないなんて、そんな悪い子なの?と責めてみますか?


これらは自分の口から出してみるとわかりますが、余り気持ちのいいものではありません。(^_^;) できれば言いたくないですよね。


しかも効果はほとんどありません。

下手したらプチトラウマになり兼ねません。(^_^;)


ではどうすれば子どものモチベーションが上がるのでしょうか?


しばらく考えてみてください。

ご自分のモチベーションが上がるのはどんな時でしょうか?



・・・

・・・




それはズバリ!


宿題が終わった時に親のあなたがやることを事前にやることです。

宿題が終わったら言うであろう事:

「もう終わったの?」
「すごいね〜!」
「さすがだね〜!」
「これで心おきなく楽しく遊べるね〜!」
「やらないといけないことが終わったら気持ちいいね〜!」


これに似たようなことを事前に言うには、、、

「今やり始めたらあとで遊ぶ時間がたっぷりあるね!」
「気になる宿題が終わったらすっきりするよね!」
「気持よく遊びに集中できるね!」
「先生に怒られる心配も減るよね!」
「先生に言い訳も考えなくていいから学校に行くのも楽しいよね!」
「宿題ちゃんとやったら友達にも自慢できるね!」
「宿題が全部終わった時、どんな気持ちになるかな?それを味わいたくない?」
「宿題やってきた人?と学校で聞かれて自信たっぷりに手を挙げるのって嬉しくない? それを味わいたくない?」
「むずかしい問題があっても、がんばってそれがわかった時ってどんな気持ち?バンザーイって叫びたくなるよね!それを味わいたくない?」



いかがでしょう?


親として言っている姿を想像するだけでも楽しいですよね! 気持ちいいですよね!

私も書きながらワクワクしてきました。(^_^)



嫌だと思っている宿題に嫌々取り組ませるのではなく、

嫌だと思っている宿題に楽しく取り組んでいる姿を想像させることで、

モチベーションは格段に上がります。


ぜひお試しください。



参考動画:ダニエル・ピンク「やる気に関する驚きの科学」

報酬を与えたら効果が上がるか?
お金を出して作った百科事典 vs 報酬ゼロのWikipediaとはどちらがすごい?
などが数値を含めて紹介されています。(^_^)




2006年3月20日月曜日

うちのこどもたち 漢字導入

外国で子供に日本語を習得させる際、何が一番大変かと問われると、「漢字」という項目はかなり上位にくるのではないだろうか。我が家でもそうである。

日本にいればTV、街中、毎日自宅に届けられる新聞で嫌でも目にするのだが、フランスにいるとそういうわけにもいかない。さてどうしようか? 
- 漢字を徐々に増やせるように絵本を厳選する ?
- 「はぁ~い、これが『やま』という漢字ですよ」と教えていく? 
- 日本からドリルを取り寄せる? 

どれにしても自発的に興味を持って取り組むことはないだろうなぁ。ひらがな・カタカナでさえややこしいのに、それより複雑な漢字を見せると子供が拒否反応を起こさないだろうか? 「難しそうだからいゃ~だ!」と思わせたらもうおしまいだ。もう二度と取り組まなくなるだろう。

じゃあもっと何年もあとに、漢字は必要不可欠のものと自分から気づくまで待てばいいのでは? でもいつまでも気づかなかったらどうしよう? 

今から数年前、まだ下の子が幼稚園年少の頃・・・・・・
我が家の二人は年子なので、何でも同じ物を持っていないとケンカになった。歯ブラシ、ペン、消しゴム、、、形も色もまったく同じでないと大変だった。

だから区別するために名前を書くことにした。

まずはひらがなで。いろんなところに書いた。二人の名前をいろんなものに貼った。どこにでも一緒に書いたから、そのうち自分の名前はひらがなで読めるようになった。書けるようにもなった。

この「自分の名前がひらがなで読める」ことの効果は大であった。それまでは絵本を読んであげても絵しか興味を示さなかったが、読んでいる途中で「あ!これは“ゆ”だ!これは“な”だ!」と字を指さすようになった。やった~~!

第二段階として名前を漢字で書くようにした。ひらがなにも飽きてきた頃だったのか、漢字には目の色変えて取り組んだ。私がさりげなく書いていた漢字ネームをすぐ見つけるようになった。(例:お菓子を二つ買って、名前を書いて机の上に置く。けんかしないで自分のを嬉しそうに取る。) あっというまに読めるようになったのだ。それだけでなく自分から漢字を書くようになった。筆順はめちゃくちゃだが、‘漢字で名前を書く’というのが嬉しいようだった。

漢字が書けるようになると、ひらがなではもう名前は書かない、というほどだった。だから次はカタカナにしてみた。その後はローマ字。

トータルで4種類の名前。大人(フランス人)がわからない書き方ができるということで、どこへ行っても自慢していた。幼稚園でも絵の背景を漢字で埋めていた・・・。