2006年2月24日金曜日

うちのこどもたち 3歳以前

いろいろ問い合わせが多いので、今まで子供とやってきたことを、数年前の日記から抜き出して書いていきたいと思います。何かのお役に立てれば幸いです。

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我が家には1996年生まれの娘と、その下に13ヶ月違いの妹がいる。2人がまだ話せない頃は、日本語環境について深く考えることはなかった。母親である私が日本語で話してさえいれば子供たちも自ずと日本語が身につくものと思っていた。

その後インターネットが普及したおかげで、自宅に居ながら世界中から情報が集められるようになった。子育てに役立つネタも簡単に収集できるのは大変ありがたいのだが、同時に心配事も増えていく。日本語の読み書きができるようになるためには、親の努力が欠かせないと彼方此方で言われているのである。

う~ん、困った。いくら生活基盤がフランスとはいえ、自分の子供が日本語の読み書きできないのは嫌だし、この私が知っていることぐらいは子供にも習得してほしい。・・・となると、私自身が日本で受けた学校教育を‘家の中で’‘私が’子供に施す必要があるのか??、そう思った途端、寒気がしたのを覚えている。大変なお役目である。平仮名・カタカナ・漢字という文字は勿論、俳句・短歌を含む古典、視野を広げるためにいろいろなジャンルから本を選んで、、、日本の歴史も捨てられないし、習字や伝統行事の紹介、、、とてもひとりで担えそうにない。だから深く考えるのは止めることにして、とりあえず‘今’何をしてあげようか?

ここまでは長女が1歳の頃の話。ひとりでいろいろ悩んでいたが、とりあえず、遊びと育児情報が1パックになって毎月届く、『こども・・・・・』の購読を始めた。日本の実家を通さずに海外まで直送するシステムが整っているものは他にもあったが、単純に日本での一番人気を選んだ。絵本とビデオと小さな玩具で「はみがきはたのしいよ」「トイレへ行けば気持ちいい」と語りかける1歳児教材、兄弟への思いやりが詰まった2歳児教材。5歳の頃は平仮名や足し算に遊び感覚で取り組み、ビデオから「すり傷が治るまで」を学び、「けっしょうばん、はっけっきゅう」などと言っている。私は毎月感心するばかり。子供の興味を引く仕組みが詰まっているのだ。30万人以上が購読中というのも頷ける。

次女が2歳のとき、日本へ2ヶ月帰省。目的は日本の保育園に通わせること。日本語は同年齢の子供と遊びながらのほうが早く覚えるし、日本の行事(ちょうどこいのぼりの時期であった)に直接触れさせたかったから。実家は九州、120万都市福岡の中心部。保育園、幼稚園は近くに多く存在する。帰省前はどこかが簡単に受け入れてくれるものと思っていた。否。理由は様々。

この年は結局、民間の幼児教室に通わせた。元幼稚園経営者がマンションの一室で行う、0歳~3歳が10人弱の知育教室であった。一人あたり23000円/月と我が家の予算を越えていたが、よく調べると日本ではこれが相場とわかり、契約した。「入会金○万円もお願いします」という他の教室に比べれば、非常に良心的であった。その上、目からウロコの教えもいただいた。例を挙げると、

 紙への殴り書きは、子供には絶対に必要。筆記具をどう持ってもいいから、やりたいだけやらせるのがよい。この段階を踏まない子は、次のステップで線をまっすぐ引く、丸を書く、などが容易にできない。

 鉛筆は、幼児には固すぎるので、力を入れなくてもスラスラ動くサインペンがよい。クレヨンも固くて書きにくい。絵の具は違った感覚となるのでお勧め。

 子供にねだられるままに親が絵を書いてあげるのは、あまりよくない。その後子供が真似た絵ばかり書くようになり、自作しなくなる。

 子供か書いた絵、例えば顔の絵に、「あれ、眉はないの?耳は?」となどのコメントを言うと、絵を書き上げた満足感を削ぎかねないので、注意が必要。

 つみきやレゴなどの創作玩具はなるべく片付けないほうがよい。壊してしまうと、次回また一から始めることになるが、前回の続きからなら新たな想像力が働き、意欲も湧く。

 子供に何か習慣付けさせたいなら毎日やること。最低3ヶ月は続ける。

0歳児にもお昼寝前に絵本を読み聞かせていた。1歳半でひらがなが読める子に出会ったのもここだった。

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