2016年11月22日火曜日

予習禁止( ゚д゚)??

フランスの小学校で驚いたこと。

1,宿題が規則で禁止されていると言われたこと。

2,予習をさせないでくださいと言われたこと。




宿題がないことのメリットについて、私が思うことはこちらに書いています。

【子どもの余白時間】

(↑別ウィンドウで開きます。)



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予習をさせないことについて。


フランスでは小学校から高校まで、教科書は一年間【貸与】されます。

つまり学校の持ち物。

透明のブックカバーをつけて大切に扱います。

私立の学校では保証金を前払いしておきます。
100ユーロぐらいだったかな?
学年末にきちんと返却したら、そのお金は戻ってきます。

学校のものなので、書き込み禁止です。




小学校のうちは、教科書は自宅には持って帰れませんでした。


つまり、


予習をしたくてもできない。


わが家の子どもたちは家では日本語中心の生活なので、他の子供に比べて

フランス語レベルが低かった。(^_^;)


絵本も日本語オンリーだったので、

フランス語の本なんて、

殆ど持っていなかった。(^_^;)



なので、小学校の授業に遅れないように、

予習はちゃんとやらせよう!

とずっと思っておりました。




なのに、




学校の先生は学校初日に、


予習禁止令

を出しました。




( ̄▽ ̄;) ナ、ナゼ?



フランスに住んで5年は過ぎていて、いろんなカルチャーショックを体験してはいましたが、

勉強したくてもさせないような発言には納得がいかず、先生に質問しました。


「ナゼ ヨシュウ シタラ ダメナンデスカ?」




先生の回答はこうでした。


授業は新しい発見の場であって欲しい。

もし「あ、それ知ってる。」と思ってしまったら、それ以上知ろうと思わなくなる。

そっぽを向いてしまう。

授業を聞かなくなるから、退屈になる。



子どもは新しい発見が大好き。

だから、授業は

「へぇー!そうなんだ!」

と思える場にしたい。


そのほうが子どもたちの目も輝いているし、

教室内が明るく、楽しくなる。

次の日もまた来たくなる!


だから、


家での予習はさせないでほしいんです。


お兄ちゃんお姉ちゃんがいる場合、

「あー、それやったよー。こうなるんだよねー。」

などと解説させないでください。


ということでした。




初日に教科書が渡され、各自でブックカバーをつけるために自宅に持って変えるのですが、

「子どもには中身は見せず、ご父兄がカバーを付けてください。」

という徹底ぶりでした。



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フランスの小学校でも全員が同じ考えではないと思います。

うちの子どもたちはいい先生にあたったと思っています。




小1でも留年があるフランスですが、二人とも毎年次の学年に進級しておりました。



家では相変わらず日本語の本ばかりでしたが、それでも5年間の小学校生活は無事に終了できました。


フランスはバカンスが多いので、学校に行く日数は日本の子どもたちと比べると30日ほど少ないです。音楽、芸術の時間も少ないです。
そのへんは各家庭が担うことになります。


学校には音楽室も理科室も家庭科室もありません。放課後の部活もありません。図書室も信じられないくらい小さいです。


授業参観もありません。

運動会も文化祭もありません。

(PTA役員も希望者のみ。日本のように親が担う仕事は殆どありません。✨)



日本の学校に比べると味気ないな〜と思ったことも多々ありますが、


うちのこどもたちが成人になった今、


勉強勉強とガツガツしないでいい環境で子育てができたこと、

留年しても全然恥ずかしいことではなく、

飛び級しても別にフツーの出来事で、

フランス語がちょっと下手でも

「日本語があるじゃない!」

と褒めてくれる先生に見守られながらのフランスの小学校生活は、



本当に宝物だったと

私は思っています。



お読みいただきありがとうございました。
(^_^)



★ 因みに中学校は予習禁止ではありませんでしたが、復習だけで時間に追われるほどでした。(^_^;)



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