弓道歴が36年超えましたので、弓道の魅力について語ります!
と言いたいところですが、とりあえず弓道をなさっていない方のために声を大にして言いたいことを記します。
私がなぜ「姿勢」とくに「背筋」を大切にしているのか?
弓道歴36年のうち、指導年数も20年を超えました。
50代・60代で入門される方も多いのですが、実は2ヶ月ぐらいで彼らの姿勢が良くなってくるのです。
弓道は、弓を腕の力で大きく開いて矢を飛ばすイメージがあると思いますが、実は腕よりも、背骨を軸として背筋や前鋸筋を使って腕を左右に押し開くのです。
なので初心者さんには、背筋を伸ばすことをおすすめしています。家でも職場でも思いついたときに5秒だけでいいからやって〜!と伝えています。
例1:50代半ばの男性、事故歴3回、背骨近辺手術歴2回。
すごい猫背でしたし、本人もこれ以上良くならないとおっしゃっていたので、私も姿勢矯正は無理だろうなとほとんど諦めて教えていました。「本当は背筋を伸ばしてほしいけど、痛かったら無理しないで!」という感じで。ですが彼は遠いところから週2回熱心に通い、気がついたら猫背が目立たなくなり、身長も伸び、胸部が楽に開けるようになり、呼吸も楽になってきたのです。
例2:60代半ばの女性、糖尿気味、不眠症
35年ほど前に1年だけ弓道をやっていて、すっかり忘れたけど再開したいと言って入会なさいました。日によって体調の差が大きいのですが、車で5分圏内にお住まいなので週4日ほど稽古に来られます。私は「背筋まっすぐ」と言いながら指導しますので、彼女も頑張って伸ばしてます。その効果がなんと!不眠症の解消にもなっているのです。「弓道をやった後は朝までぐっすり眠れる。逆に休館日や週末など全然眠れない。だから私は毎回の稽古時間は短く、でも頻繁に来たい」とご自分の練習ペースを確立されています。
例3:正座し続けて得た気づき
ある時弓道合宿が2週間続きました。指導者として参加していたので、皆のお手本となるべく、朝から晩まで(6:30-22:00)姿勢を常に正しく保っていました。帰ってきて気づいたのですが、私はソファに座れなくなっていました。クッションに身を委ねると背中や腰の筋肉はリラックスできますが、骨の並びが悪いので安定できず、その結果しばらくしたら姿勢を変えないといけなくなるのです。なので今は硬い椅子か正坐のほうが楽。他人の家でソファを利用するときはまず骨格をきっちり安定させてから、筋肉を休ませるようにしています。
まとめ
私が生徒たちに伝えているのは、一回あたりたった5秒だけ背筋を伸ばそうとすることだけ。それだけでその周りにある神経や血管を刺激し、からだの循環がよくなり、体温も上がり、呼吸も楽になり、健康につながると実感しています。
おまけ
弓道は日本古来から伝わる武芸で、姿勢や呼吸法を非常に大切にしています。これらを整えることで心身共に健康的になれますし、精神的な安定感や集中力も高まります。
私自身も弓道を通じて多くのことを学んできましたし、今でも日々修行中です。
弓道は見た目以上に奥深く面白くて魅力的な世界です。是非一度体験してみてください!
この記事では以上です。もし質問やコメントがありましたらお気軽にご連絡ください。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
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