2008年5月9日金曜日

中学の修学旅行

長女の中学校で、2週間後の修学旅行の説明会がありました。内容は“コートダジュール5日間!”香水のグラース、陶芸のヴァロリス、アンチーブのマリーンランド、ニース、モナコ、そしてカンヌ近くのサント・マルグリット島の城砦。

修学旅行の日程のお知らせが来たのが12月。まず「興味がありますか?」というアンケートでした。子供を行かせるか行かせないかという質問に我が家の回答はOui、予約金と一緒に返事をしました。そして1月終わりに2回目のお知らせ:「定員オーバーなので、学校側でセレクトします。」 3月終わりのお知らせ:「セレクトされました。残金をお納めください。」

結局、6eme(中一)75人のうち、53人が修学旅行に行きます。行かない生徒はその期間、普通に学校に通います。

修学旅行には全員が行くわけではないのです。小学校でもありましたが、「そこはもう行ったことがあるから行かせなくていいんです」というのが第一の理由。今回のコースは我が家も一年前に行ったところばかり。でも修学旅行は勉強しに行くわけですし、「うちの子は行かなくてもいい」な~んて考えた事はありません。行かせなくていいという考え方は、日本の教育を受けた私にはとっても不思議。

経済的理由で行けない子供ももちろんいます。でもこれはみんなで協力したり(クリスマスカードを売る、学校でビンゴを企画するetc)、市からの補助金で補うなど、いくつか解決策があります。因みに今回の参加費は280ユーロで月謝の2.5か月分。一日あたりにすると56ユーロでベビーシッター7時間分。

で、今日の説明会。持ち物にはうるさくなく、ゲーム、ipod、携帯電話も自己責任で持参OK、衣類は気候を考慮して用意すること、靴は歩きやすいもの、見学時はミニリュックを使用する、という内容。

一番時間を割いたのが、男女同じ階になるのかどうかという点。参加者が男子19人、女子34人と偏っているので、女子2部屋がどうしても男子と同じ階になるのです。男の先生は女子の部屋を見回りに行かないという説明があると、見回り交代時間まで知りたがる人もいたし、シャワー室から出てくるところに男子の部屋がないかどうかを尋ねる親もいました。ま、この学校はカトリックだし、敬虔な信者なんだろうなと黙って聞いてましたが、「島に行きます」の説明の後に、同じ親が「どうして泳がせないの?季節もいいし、もったいないわぁ。」 男女が同じ階に寝泊りするのは嫌なのに、水着で一緒に泳ぐのは許せる? 

説明会の40分間、楽しませてもらいました。この国には私が理解できんことがまだまだありそうです。

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