2006年6月20日火曜日

うちのこどもたち 書道

昨年同様、日本帰省中にこどもたちが書道教室に通い始めた。先生は男性。

次女は左利き。昨年始めて教室に行った時、「どっちの手で書かせるんだろう?」と、私は興味を持っていた。生まれてからずっと、右手での作業を強制したことがなかったからだ。

「先生も手も足も左ばっかり使ってるよ。でもお習字の時は右手。そのほうが簡単だから一回やってみる?じゃあまず先生が書くのを見てて。」

このたった五分であっさり右手になった次女。先生の「トンと筆を置いてスーッと滑らせてまたトンと止める。トン、スー、トン。」

スケートのように筆を滑らせて、トン、スー、トンのリズムで書く。慣れない右手作業ではすぐに疲れが出るだろう(イライラしてくる)と思ったが、そんな気配は全くなし。何と一時間半も書いていた。(この教室では正座は必須ではなく、足を組んでも伸ばしてもよいのです。何時間居てもOK。)子供の集中力は、相手次第と実感。

BGMはジャンル問わず。休憩、雑談常時可。大人に混じってのこの時間はこどもたちも楽しいらしい。今年も、学校で二時間の習字の直後にも行ったし、たくさんの宿題よりも先に「お習字に行く!」であった。

親の私? 去年は頑張ってみたけど、今年はやってません。長時間自分の下手さと向き合うのは弓道だけで十分、、、。

2006年6月15日木曜日

うちのこどもたち 漢字検定

日本に帰省して最初の日曜日に漢字検定を受けた。フランスを出発する前は、子供たちは学校の期末試験やら学年末イベント、私自身も頼まれた仕事で殆ど家にいなかったので、漢検の勉強など全然出来なかった。

次女の「もういいよもういいよ。落ちてもいいじゃん。また来年受ければいいじゃん」という言葉に励まされ(?)、勉強ゼロの状態で会場に向かった。

まずは私が2級(高3レベルらしい)。読み、部首、熟語の構成は悩むことなくこなしたが、四字熟語の完成(二文字入れる)と漢字の書きにはお手上げだった。頭の中にはボヤ~と漢字の一部が浮かんでくるのだが、書けない!思い出せない! ・・・不合格やろな~。今度受ける時は四字熟語強化だ!

子供二人は9級(小2レベル)を受験。長女は合格圏内にいると思うが、勉強嫌いの次女は、半分も書けるだろうか?と心配していた。書けないのが多いとその後の不機嫌度がUPするから親としてはそれが怖い。もう漢字なんか大嫌い!と言われたらどうしようか?

子供の受験する教室には小学生2~3年の子供が150人ほど入っていった。参考書も閉じてくださいという指示だったので、鉛筆消しゴム、それと受験票を持っていけばOKのはずなのに、子供たちについて保護者がどんどん教室に入っていった。何をするのかとみていたら、、、「あなたの席はここよ」「鉛筆はこれでいい? 消しゴムは?」「鉛筆は3本出しておきなさい」「受験票はここに置くからね」・・・

机には名前入り問題用紙が既に置かれていたから、席を間違える子はいないはずだ。教室には係員が5人。そしてマイクできちんと説明していた。係員が「筆箱も片付けてください」と指示を出すと、横で保護者が「筆箱は片付けるのよ」と繰り返していた。それよりも何よりも、教室の入り口には「受験者以外立ち入り禁止」と書いてあったのだ。(ついでに言うと、受験票には「お車での来場お断り」とあったのに自家用車が校内にたくさん乗り入れていた)

この光景には私がぞっとした。私のように教室外で「頑張って!」といって子供を送り出した保護者は果たして何人いたのだろうか?(あんまりいなかった気がする。)私のほうがおかしいのだろうか? 日本の親はこんなに子供にかまっているのかぁ。子供たちも自分でできる年齢のはずだし、いったいどう思っているのだろう? 

話が逸れてしまった。そう、子供たちの受験結果。教室から出てきた二人は全部書いたと言っていた。まったく書けないのは殆どなかったらしいのでホッとした。(漢字嫌いにならないで済みそうだ) 試験終了後に配布された解答を見る限り、次女もギリギリ合格しているかもしれない。合格通知は7月末予定。

うちのこどもたち 体験入学3年目

6月9日から、子供たちの小学校体験が始まった。正式には転入したので「体験入学」とは言わないのだが、日本語の勉強が十分出来ているわけでもないので気持ちはやはり「学校体験」。

4年生、3年生には不釣合いなほどピカピカの赤いランドセル。(年に1ヶ月ちょっとしか使わないから当然?) その中には教科書や指定のノート、大きい割には物がたくさん入らない日本の四角い筆箱、歯磨きセット、名前入り雑巾、水筒、前日買ったばかりの上履き(名前もしっかり記入)、体操服(真っ白のTシャツは日本ではなかなか見つからないのでDecathlonで事前に購入。300円)、、、日本の小学生は持ち物が多い。

時差ぼけで午前3時に目がさめたのだが、子供たちは学校に行きたくてたまらないらしい。ランドセルの中身を何度もチェックしていた。

登校は朝8時。前日に10分ほどクラスに顔を出していたので、二人は躊躇なく校舎の中へ。私も3年目となると事務作業をさっさと済ませて帰宅。

長女のクラスは40人という大所帯。その中にハーフが既に3人いるらしい。韓国、英国、そしてフランス。うちの子も入れるとハーフの女の子が四人という国際色豊かなクラスだ。

次女のクラスは28人。「先生がとってもかわい~ぃの!」としきりに言っていた。昨年の一番のお友達がいなくてちょっとがっかりしていたようだが、みんなが覚えていてくれたので楽しく遊んだようだ。和式トイレも今年は一回目で成功したらしい。

放課後に長女の友達がまた遊びに来てくれた。英国ハーフとフランスハーフ。うちの二人を入れて欧州系4人。こちらに定住ししている二人はバリバリの博多弁。うちの二人は半分もわかってなかったはずだ。後で聞いたら「全部わからんでもいいといいと。」(←既にちょっと博多弁)

その四人の会話。
「ねえねえ、ヨーロッパと日本、どっちが好き?」
「景色はさ、むこうが絶対よかよね~。緑も多いし。」
「そうね、日本は景色きたないもん。ビルばっかりやし。」
「でもさ、買い物するんやったら絶対日本やん。洋服とかかわいいのいっぱいあるのは日本やし、、、」

帰り際、二人が電話番号を教えてくれた。「私ケータイしか使わんけん、直接ここに電話してね」

・・・うちの子がケータイ欲しいとねだらないことを祈るばかりである。

日本行き 飛行機&到着初日

先週日本の実家に着きました。Marseille-Paris-Nagoya経由。

パリの空港での待ち時間はターミナル循環バスに乗ったりT2のAからFまで歩いて往復したり、子供と一緒に“何とか”過ごしました。でも改めて感じましたね。CDGって、全然面白くない! 子供の遊び場作って欲しい!!

飛行機の中では3人で一通りのゲームを試し、その後は自分たちの持ってきたSUDOKUを数ページこなし、あとは映画を数本見てました。子供たちも眠くなったら「寝る」と宣言して目を閉じてました。(JALのプレゼントには子供たちも見向きもしてませんでした。「またこれかぁ」)

名古屋ではお風呂に入りました。飛行機を眺めながらの大浴場で日本へ帰ってきたことを実感。

福岡空港到着直前は出身大学上空を通過。夕方なので馴染みのある道路や建物がよく見えました。懐かしい福岡! 毎回この福岡上空で目頭が熱くなるのですが、そういえば昨年から普通に眺められるようになったような気がします。フランスとの往復に慣れてきたかな?

翌日は朝九時に小学校へ。既に編入するクラスも決まっており、担任の先生が10分ほど子供たちを教室に連れて行ってくれました。「明日から来ます」の挨拶をしたらしいのですが、○○ちゃんがいた! △△ちゃんもいた!と、二人は大騒ぎでしたア。

そのあとは3人で区役所へ。毎回嫌な手続きです。案の定「短期であれば住民票を入れる必要は内容に思われますが、、、」とやんわりと言われたので、こちらもやんわり口調であーだこーだ理由をつけ、何とか手続き済ませました。戸籍抄本を取り寄せていなかった為(親子関係が証明できない)、その確認に時間がかかりました。

無事に国民健康保険証と子供たちの小学校転入証明書がもらえれば何も言うことありません。さっさと区役所を後にする。

数件横では某アパレルが社員販売セールをしていたので、昔の仕事仲間に挨拶に。髪の色の違う子供が一緒だとワーワーうるさいんで(こんなのがお似合いですよ)、売上には貢献せずに外に出ました。

そして子供たちが学校に行くのに絶対必要な「上履き」を買いにダイエーへ。天神にはこれだけお店があるのに、上履きはここにしかないんです。

これで日本第一日目の必須事項、無事終了。

家に戻ると、何と、お友達が2人遊びに来てました。1年という時間を感じないほど仲良く遊んでたので、見てて嬉しくなりました。毎年来てて本当に良かったです。

2006年3月20日月曜日

楽勉!ビンゴで漢字を覚えよう!

子供たちが夢中になってくれた「漢字ビンゴ」ゲーム。

この遊びで何が大変かというと、用紙の作成である。手書きでつくるのも可能であるが、同じ用紙が2枚あってはならないことを考えると非常~に手間がかかる。

でもこれを自動的に作成してくれるソフトがあったのだ!しかも無料。(世の中には何と親切な方がいらっしゃることか!)このソフトはデータは自分で入力しなければならないが、あとはクリックするだけでデータをランダムに並べ替えてくれる。それを印刷すれば出来上がり。

SoftwareShop
「ソフト紹介」→「2 ビンゴ用紙作成」

そして使用カードは
『おもしろい漢字カード1~4』アプリコット出版
たまたまこのカードを持っていたので使っているが、ここにないカードは自作したいと思っている。教育漢字・常用漢字だけでなく子供が身近に触れる漢字を扱うのもいいだろうし、違う読みを導入するのもいいだろう。わかりやすい絵が漢字の横にあったほうが遊び感覚で親しめるようだ。

我が家ではこのゲームはあくまで遊び。漢字が読めるようになっても、「これは前に習ったね~。音読みはどうだったっけ? 書き順はどうだった?」などとは聞かない。


補足

用紙のマス目は3×3~8×8まで自由に選べますが、子供とやる場合は4×4か5×5が時間的に丁度いいようです。このソフトは通常の数字ビンゴ用紙も作成できます。

ひらがな・カタカナビンゴもやってみましたが、子供の反応は今ひとつ。ひら、カタは読めない子供には同じに見えるのでしょうか、探すのにたいへん時間がかかります。(外国人に日本語教えていて同じことを感じますよね。漢字のほうが違いがはっきりしていて探しやすいらしいです。)

WIN XP仏語版で試しましたが残念ながら使えませんでした。

某日仏交流会で新年に60人ほどで行なっていますが、毎年大変な盛り上がりです。漢字を使った遊びですが、要は「同じもの探しゲーム」。日本語を勉強している、していないに関わらず、子供から大人まで全員で楽しむことができるからです。(景品をつければ更に面白い!)


 お読みいただきありがとうございました。
m(_ _)m



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うちのこどもたち 漢字ビンゴ



















自分の名前を漢字で書けるようになった頃は、それが自慢だったうちの娘たち。だがそれを見て驚いてくれる大人が周りにいなくなると、、、当然のことながら飽きた。

親子一緒に楽しくお絵かきをしているとき、子供の絵の横に、『車』『お人形』などと漢字を添えて遊んでいたが、「へぇ~、これも漢字で書けるんだ」 と喜んでくれることもあった。別にムリに覚えさせようとしたわけではない。漢字の存在を知ってもらいたかったのだ。だがしばらくすると、「変なの書かないで!」 と怒られるようになった。 ・・・(-_-メ)

漢字アレルギーになる前に漢字に親しんでもらいたいのだが、どうしたらいいか・・・。

いろいろ考えて試したあとに、私はゲーム方式がいいと結論を出した。

さて、何を使おうか?と、家の中を探してみた。そして納屋の奥で漢字カードを見つけた。数年前に旦那が日本で買ったものだ。小学生レベルの漢字が約200枚。手のひらサイズで漢字一文字と、その横にその絵がついている。(カードの下半分には7ヶ国語で意味が書いてある) 

このカードをどう使おうか?・・・あれこれ考えているうちに『漢字ビンゴ』を思いついた。同じカードを見せながら、漢字だけのビンゴ表に○をつけていくのだ。早く○を一列作った人が勝ち。

このゲームは大当たり!○をつけるのが楽しいのか、何度もリクエストを受ける定番ゲームとなった。私がカードを選び、「はい、次は『くるま』です。『車』を探してくださ~い。『車』ですよ。『車』『車』・・・『車』はあるかなぁ~~?」と読み方をブツブツと、何度も何度も唱えた。その横で子供たちは私が見せるカードの『車』の字を見ながら、自分のビンゴ用紙の中に『車』の漢字を探すのである。

効果抜群!!4~5回繰り返すと漢字だけを見せても「あ、これは『くるま』だね。」と言えるようになった。短期間にたくさんの漢字を覚えてくれた。

その後は家の本棚を見ながら知っている漢字を探して、「これ知ってる!」と言うようにもなった。私が読書をしていると、「一緒に見ていい?」 と本を覗くようにもなった。そして知っている漢字があると喜んだ。

写真1:おもしろい漢字カード 1―KANJI FOR FUN 1
アプリコット社
写真2:漢字ビンゴ用紙 (使用ソフトはこちら。使い方はこちら。)


お読みいただきありがとうございました。
m(_ _)m



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うちのこどもたち 漢字導入

外国で子供に日本語を習得させる際、何が一番大変かと問われると、「漢字」という項目はかなり上位にくるのではないだろうか。我が家でもそうである。

日本にいればTV、街中、毎日自宅に届けられる新聞で嫌でも目にするのだが、フランスにいるとそういうわけにもいかない。さてどうしようか? 
- 漢字を徐々に増やせるように絵本を厳選する ?
- 「はぁ~い、これが『やま』という漢字ですよ」と教えていく? 
- 日本からドリルを取り寄せる? 

どれにしても自発的に興味を持って取り組むことはないだろうなぁ。ひらがな・カタカナでさえややこしいのに、それより複雑な漢字を見せると子供が拒否反応を起こさないだろうか? 「難しそうだからいゃ~だ!」と思わせたらもうおしまいだ。もう二度と取り組まなくなるだろう。

じゃあもっと何年もあとに、漢字は必要不可欠のものと自分から気づくまで待てばいいのでは? でもいつまでも気づかなかったらどうしよう? 

今から数年前、まだ下の子が幼稚園年少の頃・・・・・・
我が家の二人は年子なので、何でも同じ物を持っていないとケンカになった。歯ブラシ、ペン、消しゴム、、、形も色もまったく同じでないと大変だった。

だから区別するために名前を書くことにした。

まずはひらがなで。いろんなところに書いた。二人の名前をいろんなものに貼った。どこにでも一緒に書いたから、そのうち自分の名前はひらがなで読めるようになった。書けるようにもなった。

この「自分の名前がひらがなで読める」ことの効果は大であった。それまでは絵本を読んであげても絵しか興味を示さなかったが、読んでいる途中で「あ!これは“ゆ”だ!これは“な”だ!」と字を指さすようになった。やった~~!

第二段階として名前を漢字で書くようにした。ひらがなにも飽きてきた頃だったのか、漢字には目の色変えて取り組んだ。私がさりげなく書いていた漢字ネームをすぐ見つけるようになった。(例:お菓子を二つ買って、名前を書いて机の上に置く。けんかしないで自分のを嬉しそうに取る。) あっというまに読めるようになったのだ。それだけでなく自分から漢字を書くようになった。筆順はめちゃくちゃだが、‘漢字で名前を書く’というのが嬉しいようだった。

漢字が書けるようになると、ひらがなではもう名前は書かない、というほどだった。だから次はカタカナにしてみた。その後はローマ字。

トータルで4種類の名前。大人(フランス人)がわからない書き方ができるということで、どこへ行っても自慢していた。幼稚園でも絵の背景を漢字で埋めていた・・・。