1,宿題が規則で禁止されていると言われたこと。
2,予習をさせないでくださいと言われたこと。
宿題がないことのメリットについて、私が思うことはこちらに書いています。
【子どもの余白時間】
(↑別ウィンドウで開きます。)
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予習をさせないことについて。
フランスでは小学校から高校まで、教科書は一年間【貸与】されます。
つまり学校の持ち物。
透明のブックカバーをつけて大切に扱います。
私立の学校では保証金を前払いしておきます。
100ユーロぐらいだったかな?
学年末にきちんと返却したら、そのお金は戻ってきます。
学校のものなので、書き込み禁止です。
小学校のうちは、教科書は自宅には持って帰れませんでした。
つまり、
予習をしたくてもできない。
わが家の子どもたちは家では日本語中心の生活なので、他の子供に比べて
フランス語レベルが低かった。(^_^;)
絵本も日本語オンリーだったので、
フランス語の本なんて、
殆ど持っていなかった。(^_^;)
なので、小学校の授業に遅れないように、
予習はちゃんとやらせよう!
とずっと思っておりました。
なのに、
学校の先生は学校初日に、
予習禁止令
を出しました。
( ̄▽ ̄;) ナ、ナゼ?
フランスに住んで5年は過ぎていて、いろんなカルチャーショックを体験してはいましたが、
勉強したくてもさせないような発言には納得がいかず、先生に質問しました。
「ナゼ ヨシュウ シタラ ダメナンデスカ?」
先生の回答はこうでした。
授業は新しい発見の場であって欲しい。
もし「あ、それ知ってる。」と思ってしまったら、それ以上知ろうと思わなくなる。
そっぽを向いてしまう。
授業を聞かなくなるから、退屈になる。
子どもは新しい発見が大好き。
だから、授業は
「へぇー!そうなんだ!」
と思える場にしたい。
そのほうが子どもたちの目も輝いているし、
教室内が明るく、楽しくなる。
次の日もまた来たくなる!
だから、
家での予習はさせないでほしいんです。
お兄ちゃんお姉ちゃんがいる場合、
「あー、それやったよー。こうなるんだよねー。」
などと解説させないでください。
ということでした。
初日に教科書が渡され、各自でブックカバーをつけるために自宅に持って変えるのですが、
「子どもには中身は見せず、ご父兄がカバーを付けてください。」
という徹底ぶりでした。
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フランスの小学校でも全員が同じ考えではないと思います。
うちの子どもたちはいい先生にあたったと思っています。
小1でも留年があるフランスですが、二人とも毎年次の学年に進級しておりました。
家では相変わらず日本語の本ばかりでしたが、それでも5年間の小学校生活は無事に終了できました。
フランスはバカンスが多いので、学校に行く日数は日本の子どもたちと比べると30日ほど少ないです。音楽、芸術の時間も少ないです。
そのへんは各家庭が担うことになります。
学校には音楽室も理科室も家庭科室もありません。放課後の部活もありません。図書室も信じられないくらい小さいです。
授業参観もありません。
運動会も文化祭もありません。
(PTA役員も希望者のみ。日本のように親が担う仕事は殆どありません。✨)
日本の学校に比べると味気ないな〜と思ったことも多々ありますが、
うちのこどもたちが成人になった今、
勉強勉強とガツガツしないでいい環境で子育てができたこと、
留年しても全然恥ずかしいことではなく、
飛び級しても別にフツーの出来事で、
フランス語がちょっと下手でも
「日本語があるじゃない!」
と褒めてくれる先生に見守られながらのフランスの小学校生活は、
本当に宝物だったと
私は思っています。
お読みいただきありがとうございました。
(^_^)
★ 因みに中学校は予習禁止ではありませんでしたが、復習だけで時間に追われるほどでした。(^_^;)