2006年3月20日月曜日

楽勉!ビンゴで漢字を覚えよう!

子供たちが夢中になってくれた「漢字ビンゴ」ゲーム。

この遊びで何が大変かというと、用紙の作成である。手書きでつくるのも可能であるが、同じ用紙が2枚あってはならないことを考えると非常~に手間がかかる。

でもこれを自動的に作成してくれるソフトがあったのだ!しかも無料。(世の中には何と親切な方がいらっしゃることか!)このソフトはデータは自分で入力しなければならないが、あとはクリックするだけでデータをランダムに並べ替えてくれる。それを印刷すれば出来上がり。

SoftwareShop
「ソフト紹介」→「2 ビンゴ用紙作成」

そして使用カードは
『おもしろい漢字カード1~4』アプリコット出版
たまたまこのカードを持っていたので使っているが、ここにないカードは自作したいと思っている。教育漢字・常用漢字だけでなく子供が身近に触れる漢字を扱うのもいいだろうし、違う読みを導入するのもいいだろう。わかりやすい絵が漢字の横にあったほうが遊び感覚で親しめるようだ。

我が家ではこのゲームはあくまで遊び。漢字が読めるようになっても、「これは前に習ったね~。音読みはどうだったっけ? 書き順はどうだった?」などとは聞かない。


補足

用紙のマス目は3×3~8×8まで自由に選べますが、子供とやる場合は4×4か5×5が時間的に丁度いいようです。このソフトは通常の数字ビンゴ用紙も作成できます。

ひらがな・カタカナビンゴもやってみましたが、子供の反応は今ひとつ。ひら、カタは読めない子供には同じに見えるのでしょうか、探すのにたいへん時間がかかります。(外国人に日本語教えていて同じことを感じますよね。漢字のほうが違いがはっきりしていて探しやすいらしいです。)

WIN XP仏語版で試しましたが残念ながら使えませんでした。

某日仏交流会で新年に60人ほどで行なっていますが、毎年大変な盛り上がりです。漢字を使った遊びですが、要は「同じもの探しゲーム」。日本語を勉強している、していないに関わらず、子供から大人まで全員で楽しむことができるからです。(景品をつければ更に面白い!)


 お読みいただきありがとうございました。
m(_ _)m



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うちのこどもたち 漢字ビンゴ



















自分の名前を漢字で書けるようになった頃は、それが自慢だったうちの娘たち。だがそれを見て驚いてくれる大人が周りにいなくなると、、、当然のことながら飽きた。

親子一緒に楽しくお絵かきをしているとき、子供の絵の横に、『車』『お人形』などと漢字を添えて遊んでいたが、「へぇ~、これも漢字で書けるんだ」 と喜んでくれることもあった。別にムリに覚えさせようとしたわけではない。漢字の存在を知ってもらいたかったのだ。だがしばらくすると、「変なの書かないで!」 と怒られるようになった。 ・・・(-_-メ)

漢字アレルギーになる前に漢字に親しんでもらいたいのだが、どうしたらいいか・・・。

いろいろ考えて試したあとに、私はゲーム方式がいいと結論を出した。

さて、何を使おうか?と、家の中を探してみた。そして納屋の奥で漢字カードを見つけた。数年前に旦那が日本で買ったものだ。小学生レベルの漢字が約200枚。手のひらサイズで漢字一文字と、その横にその絵がついている。(カードの下半分には7ヶ国語で意味が書いてある) 

このカードをどう使おうか?・・・あれこれ考えているうちに『漢字ビンゴ』を思いついた。同じカードを見せながら、漢字だけのビンゴ表に○をつけていくのだ。早く○を一列作った人が勝ち。

このゲームは大当たり!○をつけるのが楽しいのか、何度もリクエストを受ける定番ゲームとなった。私がカードを選び、「はい、次は『くるま』です。『車』を探してくださ~い。『車』ですよ。『車』『車』・・・『車』はあるかなぁ~~?」と読み方をブツブツと、何度も何度も唱えた。その横で子供たちは私が見せるカードの『車』の字を見ながら、自分のビンゴ用紙の中に『車』の漢字を探すのである。

効果抜群!!4~5回繰り返すと漢字だけを見せても「あ、これは『くるま』だね。」と言えるようになった。短期間にたくさんの漢字を覚えてくれた。

その後は家の本棚を見ながら知っている漢字を探して、「これ知ってる!」と言うようにもなった。私が読書をしていると、「一緒に見ていい?」 と本を覗くようにもなった。そして知っている漢字があると喜んだ。

写真1:おもしろい漢字カード 1―KANJI FOR FUN 1
アプリコット社
写真2:漢字ビンゴ用紙 (使用ソフトはこちら。使い方はこちら。)


お読みいただきありがとうございました。
m(_ _)m



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うちのこどもたち 漢字導入

外国で子供に日本語を習得させる際、何が一番大変かと問われると、「漢字」という項目はかなり上位にくるのではないだろうか。我が家でもそうである。

日本にいればTV、街中、毎日自宅に届けられる新聞で嫌でも目にするのだが、フランスにいるとそういうわけにもいかない。さてどうしようか? 
- 漢字を徐々に増やせるように絵本を厳選する ?
- 「はぁ~い、これが『やま』という漢字ですよ」と教えていく? 
- 日本からドリルを取り寄せる? 

どれにしても自発的に興味を持って取り組むことはないだろうなぁ。ひらがな・カタカナでさえややこしいのに、それより複雑な漢字を見せると子供が拒否反応を起こさないだろうか? 「難しそうだからいゃ~だ!」と思わせたらもうおしまいだ。もう二度と取り組まなくなるだろう。

じゃあもっと何年もあとに、漢字は必要不可欠のものと自分から気づくまで待てばいいのでは? でもいつまでも気づかなかったらどうしよう? 

今から数年前、まだ下の子が幼稚園年少の頃・・・・・・
我が家の二人は年子なので、何でも同じ物を持っていないとケンカになった。歯ブラシ、ペン、消しゴム、、、形も色もまったく同じでないと大変だった。

だから区別するために名前を書くことにした。

まずはひらがなで。いろんなところに書いた。二人の名前をいろんなものに貼った。どこにでも一緒に書いたから、そのうち自分の名前はひらがなで読めるようになった。書けるようにもなった。

この「自分の名前がひらがなで読める」ことの効果は大であった。それまでは絵本を読んであげても絵しか興味を示さなかったが、読んでいる途中で「あ!これは“ゆ”だ!これは“な”だ!」と字を指さすようになった。やった~~!

第二段階として名前を漢字で書くようにした。ひらがなにも飽きてきた頃だったのか、漢字には目の色変えて取り組んだ。私がさりげなく書いていた漢字ネームをすぐ見つけるようになった。(例:お菓子を二つ買って、名前を書いて机の上に置く。けんかしないで自分のを嬉しそうに取る。) あっというまに読めるようになったのだ。それだけでなく自分から漢字を書くようになった。筆順はめちゃくちゃだが、‘漢字で名前を書く’というのが嬉しいようだった。

漢字が書けるようになると、ひらがなではもう名前は書かない、というほどだった。だから次はカタカナにしてみた。その後はローマ字。

トータルで4種類の名前。大人(フランス人)がわからない書き方ができるということで、どこへ行っても自慢していた。幼稚園でも絵の背景を漢字で埋めていた・・・。

2006年3月14日火曜日

うちのこどもたち お客さん

先週、3泊4日で日本から友達が来た。3年前エクスに留学してたAちゃん。時々ベビーシッター頼んでたし、昨年の夏は福岡でも会った。子供たちも大好きなAちゃん。

彼女が来るとお母さんそっちのけで「遊んで!」とせがむ2人。家中のおもちゃと本を見せる。二人ですごい勢いで話すのだが、その日本語がスラスラと出てくるのには驚いた。語彙は足りないが、えっと、え~っと、がたくさん出てくる普段の日本語とは大違い。Aちゃん、今度はもっと長くいてね。Aちゃんがいると、子供たちの語学力がぐんとUPするんよ!

そして今日のお昼。給食に登録してないうちの二人は家でお昼を食べるのだが、一人ずつ友達(フランス人)を連れてきた。(よって子供が4人、全員女の子)

これまた久しぶりに来た友達なのでありとあらゆるものを引っ張り出してきて、相手が何したいかもお構いなしに話し続けていた。このフランス語がこれまたスラスラ出てくる出てくる。君たちはこんなに早口やったん?こげん長いフレーズを言えるんやねぇ~と感心した。

フランス人の2人はお箸を使ってみた。うちのふたりは普段は全然使わないのに、ここぞとばかりに出してきて、友達にどう持つか説明していた。な~んだ、使い方忘れてなかったのか。

自分の家だからこんなにおしゃべりだったのかもしれないが、親の知らぬ間に子供は育っているんだな、と実感。

2006年3月11日土曜日

一時帰国と住民票

日本での卒園式の後、家族でのんびりと温泉旅行でもしてフランスに帰省する予定であった。そこへ区役所から呼び出しが来た。長女の小学校入学手続きについてである。

昨年日本を出る間際にバタバタして住民票を抜かずにそのままにしていたのだが、そのため彼女は4月から義務教育対象者となっていたのである。近くの小学校からも「義務教育除籍届を区役所に出して欲しい」と2月から言われていたのに、それもすっかり忘れていた。

区役所へ足を運んでみると、「住民票がある限り、お子様には校区の小学校に通う義務が発生します。除籍届だけではなく住民票も抜いてもらわないと、学校名簿には名前が残り、欠席扱いを受け続け、システム上、最低評価の通知表が毎学期発行されてしまいます。お子様が将来日本で働く場合に義務教育が最低評価だとお困りになると思います」とのことだった。

除籍届なるものにちょっとサインすれば済むのかと思っていたところ、予想外のことを言われたため、「ちょっと待って」と一呼吸置いてもらった。毎回帰省するたびに役所で長い時間待たされて転入手続きをするのははっきり言って面倒だし、第一、一度住民票を抜いてしまうと、ある知人のように「一時帰国ぐらいでは住民票は作れません」と言われる恐れもある。住民票がないと国民健康保険も使えなくなる。私が「できれば住民票は残したい」と言い張ると、「ここF市では実態に沿う行政を心掛けているので、日本人がたとえ短期でも生活をするのなら、転入を受け付けます」と念を押してくれた。面倒でもそれが実態なのだから、毎回帰省するたびに転入・転出手続きをして欲しいとのことであった。納得、了解。

どうも私は役所に行くとスムーズに事が運ばない。今回のやり取りは途中六法を開いて説明を受け、約1時間かかった。次の帰省時は子供が二人とも小学校である。聞いたところではまず転入届を出し、入学承諾書を発行してもらい、それを小学校に持って行くだけでいいそうだ。

(ここまでは、2003年3月の話。)

その後毎年帰省した翌日は区役所に行くのだが、毎回「1~2週間だけで帰りませんよね~短期なら旅行者として滞在できますから」とか何とか探りを入れられる。私も毎回「そんなに早く帰らないでいいことを願ってま~す」と、にごしている。

2006年3月9日木曜日

うちのこどもたち 卒園式当日

卒園式の朝、私は3年前の入学式と同じ服装で、主役の子供には制服を着せ、園へ向かった。行ってみると、卒園児だけでなく、保護者の胸にも小さな花が飾られ、「本日はおめでとうございます」と在園児保護者に深々と礼をされた。そうなのだ、日本では卒業とはおめでたいことなのた。すっかり忘れていた。体験入学の身分なので皆にお辞儀されても今ひとつピンと来なかったが、他の方には同様のお祝いを述べてまわった。(とりあえず皆と同じことをしておこう。) 先生への色紙に一言添え、綺麗にデコレーションされた門のところで記念撮影もした。

準備段階では滑稽に思える部分もあったが(多すぎる記念品、保護者の服装)、卒園式自体は予想に反し、とても感動的であった。日本にいれば音楽会、お遊戯会、運動会など、大勢の前に立つ機会が年に何度もあるが、我が子はそれらが殆どないフランスの幼稚園生活が中心で、日本でもそれらを見たことが全くなかったのだ。その彼女が、皆と歩調を合わせて会場に入場し、名前を呼ばれたら「ハイ!」と大きな声で返事をし、背筋を伸ばしてひとりで堂々と歩き、証書を受け取り、きちんと脇に抱えて席に戻り、その後は皆と一緒に園での思い出を語り(家では聞いたことがないしっかりした日本語だった)、たくさんの歌を間違えることなく歌っていた。その歌も、親の胸にジーンとくるフレーズばかりで、ここの幼稚園生活でいかに自分の子供が成長したかを振り返らずにはいられないものであった。幼稚園側の演出力に脱帽。成長の節目に、次の学校生活への出発に、このようなセレモニーを経験するのもいいものである。

式の後には謝恩会が催された。近くのホテルでの昼食会なのだが、コースメニューの一品一品にアレルギー素材がないか、偏った内容でないかチェックを入れ、その他にも赤ちゃんのいる方の席はもちろん、全員の席順にもすんご~~く気を使ていた。ゲーム、歌、DVD映像試写、最後は先生方への花束贈呈ありで、大人たちは涙で終了。泣いていないのは子供たちだけであった。

この会場を出るときは、先生方手作りのクッキー、ネームプレート、そして園児ひとりひとりへのお手紙が渡された。

うちのこどもたち 卒園式の服装(保護者)

日本の3月は街の雰囲気も保護者の気分も“そつぎょうしき”であった。朝の情報番組で「卒業・入学式の服装」という特集もやっていた。保護者の服装についてであったが、「卒業式は金ボタンなどの華美な服装も容認できるが、入学式は初めて先生や保護者と顔を合わせる場なのでシンプルで無難なのが良い。」のだそうだ。うむ、わざわざTVが親の服装のお世話をするのか~と見ていたが、、、そう言えば以前、苦い経験をしたことを思い出した。

3年前、この幼稚園で入学式を迎えた時だった。それを想定していなかったので、帰省の際にはたいした服を持って帰っていなかった。仕方なく日本の箪笥の中を探し、奥底に眠っていた紺の地味~なジャケットをみつけた。式に着て行けそうなのはこれだけ。

あまりに地味なのでアクセサリー類を(フランス風に)多めにつけて参列したのだが、他のお母様方はシンプルなパステル色のスーツに真珠のネックレスのみ。

そうだった、日本はこうだった~~。昔、服飾の営業をしていたときも「入学式、卒業式にはこれでないとおかしいですよ」と言いながら真珠をたくさん売ってたのに~~、どうしてこんなことを忘れていたんだ・・・。 

とにかく、私はその場で自分が浮いているような気がしてならず、途中で派手で目立つキラキラを隠れながらはずしていった。フランスでは周りを気にして服を選ぶことはそうないが、日本へ行くとやはり人の目が気になってしまうなあ。

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話を戻そう。3月も第二週目となると、公園での保護者の話題も卒園式の服装についてとなった。「通販で注文したのが届かないからどうしよう」と心配するのはまだ序の口。「何着ます?何色?どんな形?スカートの長さは?ジャケットの形は? ボタンの色は?ポケットの位置は?髪型は?靴は?バッグは?」と事細か~~に全員に尋ねまわる人もいたのだ。すっ、すごい! フランスでは絶対にありえない質問だぁ、とあっけにとられてしまった。

だがこの人のおかげで当日を迎えることなく、皆の服装の‘全て’が分かってしまったのも事実。当日その通りの服装のお母様方が現れた時、私は笑いをこらえるのに苦労した。