2012年3月2日金曜日

フランス人が「え?」と思ってしまう日本人の7つの行動



数日前にフランスでホームステイする際の5つの注意点をあげましたが、今日は日本のことを殆ど知らないフランス人が、え?っと思ってしまう日本人の行動をいくつか挙げてみます。


【挨拶ってそんなにあっけないの?】
   
    - 日本人はBisousビズーなんてしたことがない -

フランスでは大人も子供もきちんと挨拶をする。関係ないからといって部屋から出てこないのは非常ーーーに失礼。子供がそんなことしたら、後で叩かれるだろう。そのくらい重要なのだ。だからファミリーに滞在中は毎朝毎晩きちんと挨拶をしよう。もし来客があったら、「いついつまで滞在している○○です」と挨拶をしよう。好印象になることまちがいなし! 

日本ならば挨拶は頭をさげるだけなので簡単だが、こちらはちょっと複雑。Bisous(ビズー)といって、左右のほっぺを相手とくっつける挨拶が主流だ。ここエクスではチュッ、チュッと2回。南仏では少ないほう。これを全員とするのだ。私も10人ぐらいまではきちんとするが、あとは「A la Japonais! 日本式で失礼」と大きくお辞儀をして済ませることもある。ただし、大事なお友達には絶対にBisous。そうしないと「無視された」と勘違いされてしまう。

語学力に自信がないと、会話にも入っていけないので気まずくなりがち。そういう時でも、朝起きたらBisousをしてBonjour(ボンジュール、こんにちは)、寝るときにまたBisousをしてBonne nuit(ボンヌ ニュイおやすみなさい)とこの2つだけはしっかり言おう。

日中の挨拶はBisousはせずに握手だけでOkなことも多々あるので、周りを見ながら臨機応変に対応しよう。「日本ではこうなんです」とお辞儀の仕方を話題にするのもいいかも。


【人前で靴を脱ぐの?】

フランスでは他人の家を訪問した時に靴を脱ぐ習慣がない。日本のようにスリッパが用意されていて履き替えるということがないのだ。改修工事の業者さんも水道修理のおじさんも、土足で入ってくる。

こちらに住み始めた頃はそれが嫌で、日本風にスリッパに履き替えてくださいとお願いしていたのだが、とっても気まずそうな顔をする。人の前で靴を脱ぐという行為自体が恥ずかしいらしい。そういえばエールフランスに乗ってもパリー日本間の12時間、靴を履いたままという人をよく見た。人前で靴を脱いでひどく怒られている子供もよくいた。だから今では我が家は土足OKです。


靴をぬぐのを嫌がるということは、逆に言えば、フランス人は人前で靴を脱いでいるところを見るのが嫌なはず。
だから、足元には気をつけよう。机の下と思って気を抜かないことをお勧めする。
特にレストラン、、、。


次に、自分が他人の家に土足で入る場合の注意点。
土足のまま家中を案内されるし、そのまま食卓にも行くのだから、はじめはとっても抵抗があるだろう。が、そういう習慣なのだから慣れるしかない。

ただし、靴底は可能な限りきれいにしてから入ること。玄関口には必ず厚手の玄関シート(un paillasson パイアッソン)が敷いてあるので、念入りに念入りに汚れを落とす。工事のおじさんたちは「汚れたままで入ることをお許し下さい」という気持ちがあるから、これでもか!というほどゴシゴシしてくれる。嬉しい限りだ。

だから、たとえあなたの靴がそんなに汚れていないとしても、玄関口ではゴシゴシ掃除することをおすすめする。ファミリーに安心してもらうためだ。

余談ですが、、、
靴の手入れは頻繁に。こちらにはすり減った靴で歩いている人が殆どいないし、みんないつもピカピカ。日本以上に足元を見られいることは確実なのです。




【みんなが食べ終わるまで待たないの?】

食事の場で一番怒られるのが、みんなが食べ終わるまで子供が行儀よく座っていない場合。

フランス人は話し好き。友人と一緒なら3時間では終わらない。その間、同伴した子供は大人の邪魔をせず、じっと座っているのが礼儀正しい子供なのだ。話しに参加できないとむずむずと動き出したくなるが、それでもじっと座っていれればいい子と褒められる。

それではかわいそうなので、大人たちが「もうテーブルから出ていいよ。あっちで遊びなさい。」と許可を与えてくれるだろう。だからその言葉を聞くまで、辛抱強く待とう。

視点を変えて、子供と一緒にレストランに行く場合を考えてみる。
親が座っているのに子供があちこち動きまわっていると、例外なく「しつけが悪い」とみなされる。親も子供も。だからフランスでは子連れでレストランには行きづらいのだと思う。

もしも大人の話が長くてもゲーム機、本、シール帳などで静かに座っていられるのなら、周りの目は気にせずに是非とも外食を楽しんでほしい。


【お皿を口に持っていくの?】

これはフランスでは行儀の悪い行為。お皿を持ち上げることは殆どない。日本ではお椀を口に持っていくのはOKだが、ここフランスではそれを見た人は目を丸くするだろう。

この場合どうするか?
日本ではそういう習慣なのだから、堂々としていてOK。そしてこういう説明を加えよう。「日本はお茶碗がこんな形で(手でジェスチャー)、口に持っていって食べる形になっている」と。

ナイフとフォークは使い慣れているかな? もし苦手ならお箸を持ってくることをお勧めする。ファミリーへのおみやげとして何セットか持ってくれば「お箸の使い方教室」ができるし、口下手もカバーされるから一石二鳥!



【音を立てて食事をするの?】

これは一般的に言われていることだから、一度は耳にしたことがあるだろう。日本に行ったフランス人はうどん屋、ラーメン屋で必ずカルチャーショックを受けるらしい。日本では麺類を食べるときは音を出すのは事実だし、それが怒られるほどのマナー違反ではないことを伝えてもいいだろう。勇気がないなら、初めのうちはスープを音を立てて口にするのはやめておいたほうがいい。



【要らないってはっきり言えないの?】- Oui ou Non? -

食卓でどうしても食べれないものが出てきたらどうするか?
その時ははっきりと「苦手なんです。」と伝えても大丈夫、相手は気を悪くはしないだろう。

こちらにはアレルギー、健康のため、宗教上の理由などで、不要なものはひと口たりとも食べない人はたくさんいる。

以前自宅に招待したお客さんから、私はこれは食べないのよー、と苦笑いで言われたことがある。その日はそれしか用意していなかったので、彼女は食事中ずっとパンだけをかじっていた。事前に伝えなかったことを詫び、私も事前に尋ねなかったことを詫び、、、気まずくなることはなかったが、ずっとパンだけなんて申し訳なかった。

ここフランスではそういうこともありなのだ。自分のお弁当をわざわざ持ってくる人もいたし、、、。

逆の立場で見てみると、、、
たとえば日本のモノを試食をさせる場合。単に遠慮してNon merci( ノンメルシーいいえ結構です)ということならば再度勧めてももいいが、宗教上の理由で食べないのならば、何度も言うのは失礼になる。せっかく持ってきたのに食べてもらえないのは残念だが、相手も悪気があるわけではないときっぱりと引くこと。喜んでもらいたくて持ってきたという気持ちは伝わっているはずだから安心してほしい。

宗教に関連した食習慣は何千年もかけて作られてきたものである。フランスに来たばかりの時はカルチャーショックの連続であった。(食べ物によって使うお皿が違うなんて、信じられますか?)私も15年住んでだいぶ慣れたが、まだまだ知らないこともたくさんあるだろう。


あ、そうそう、量が多すぎる場合もはっきり言うこと。私はファミリーではこれもあれもと勧められてNonと言えなかったため、毎晩お腹がはちきれそうだった。あの時は2ヶ月で5キロ太ってしまった。
(^_^;)


【シートベルトは締めないの?】

まず日本人のためにお断りするが、シートベルトを締めずに違反扱いされた人は私の周りにはいない。もう少し範囲を広げて聞いてみても、罰金を取られたとは聞いたことはない。

だが、ベルトは万が一の事故の時に命を守るためのものであって、おまわりさんに捕まるか捕まらないかで決めるものではない。助手席はもちろん、後部座席に座ったときも必ず締めること。フランスでは締めたときにベルトがきちんと肩の位置に来ない小さい子供は助手席には座らせることはできません。ベルトをしていたら走行中に子供が顔を出すことは不可能、小さい子供を抱いてハンドル操作するなんて、フランス人の目からは自殺行為にしか見えません。

こちらで車に乗る機会があったら、どこに座ったとしてもシートベルトを締めるのをお忘れなく。
(^_^)



以上、私が15年で感じた日本とフランスの違いを記してみました。
参考になれば幸いです。



今日もお読みいただきありがとうございました。
m(_ _)m

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