2012年5月16日水曜日

"Non" というフランス語の使い方

「Non」という否定の言葉がすごく強いものだと感じたのは、もう10年近く前のこと。フランスで子供たちを相手に折り紙をやっているときでした。


「こう折って、次はこうやって、、、」と説明していても違う折り方をする人がいますよね。その時は4−5人の子どもを相手にしていたのですが、「あ、違う違う。そうじゃなくて、、、」と軽く伝えるつもりで、「Non」と言ったのですが、子供たちは「Non」という言葉を聞くとビクッとするんです。背筋が固まって手がピタっと止まるんです。


日本語を教えているときも似たようなことがあります。音読をさせていて読み間違えた時。自分で日本語を読んでいても読み間違えることはあるし、だから「その読みは違うよー。」と軽く「Non」と言ったつもりでも相手はそうは捉えません。「間違えて本当にごめんなさい」と、とてもとても恐縮するんです。



こういう経験を何度かしました。 そしてやっと気づきました。

「Nonという言葉はかなり強烈な否定なんだな」と。


それ以来、Nonの使い方には注意しています。相手の言ったことやしていることに対して発言するときは特に注意を払っています。

「Ce n'est pas ca.(それは違うね)」
「Ce n'est pas mal mais...(悪くないけれど、、、)」

みたいに、Nonを極力使わない言い方にするように務めています。


「これするの?しないの?Oui ou non?」と相手に言われ、すぐにハッキリ答えを出さないといけないことも多々ありますが、Nonという言葉は慎重に使ったほうがいいかもしれません。






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